- 共通テーマ:
- Fate/unlimited codes (フェイト/アンリミテッドコード) テーマに参加中!
フェイト/sidestory/螺湮(ライン)
バカな三年生
今日も放課後の補習が終わった。
「それじゃ衛宮くんと蒔寺さん明日も補習だからね?」と藤ねえが言った。
教師という職責に忠実な女教師モードの藤ねえが教材の束を抱えて教室から立ち去った。
「部活行きたい……お勉強……死ぬ〜」と蒔寺が言った。
「蒔寺も日本史と世界史だけなら遠坂並みなのにな」
単純に蒔寺の成績が悪いせいで連日補習だという。
俺の場合、出席日数が足らないためだが五十歩百歩か。
組が違う俺と蒔寺が一緒に補習を受けている理由として卒業が危ないバカな三年生の生徒が俺たち二人だけという単純な理由である。
「衛宮〜バイト三昧でいつ勉強してんだよ、このバカスパナ」と蒔寺が言った。
「お前が部活と日本史に情熱を燃やしている時間を勉強に充ててるだけだ」
魔術師がらみの奇妙な事件に対応するため俺の出席日数が足らない理由を表向きアルバイトと称している。
それに遠坂から魔術講義も受けているので学校の勉強が平均点の維持だけでやっとという現状だ。
しかし蒔寺も日本史だけならば、うっかりミスで満点を逃すこともある遠坂さえ凌駕するのだから頭が悪い訳じゃないだろうに。
体育や日本史などの好きな教科の授業以外、寝ているようだ。
「だって好きでもないことに本気出すなんてバカらしいじゃん」
「日本史繋がりで世界史の成績も良好なんだから他教科にも応用出来ないのか?」
「無理ムリ! あたしバカだぜ〜」
開き直った蒔寺が部活に途中参加すべく立ち上がった。
弓道部の美綴さえも桜に主将の座を譲ったというのに陸上部の蒔寺の場合、未だ部長の座に君臨し続ける心算らしい。
そして体力を使い切って勉学が疎かになるわけか。
俺も凡人なのに魔術師として修行しているから蒔寺と似た状況に陥りやすいから反面教師としよう。
